昨日観て来ました。
久しぶりの映画、久しぶりのミニシアター。
今回観たのはアイスランドの映画『好きにならずにいられない』です。
これ、何かに紹介記事載ってるの観てから気になってたのです。
一言で内容を紹介すると「40代、デブでハゲでヲタクで童貞の男性が恋をする話。」
ついでに大人しくて優しいヘビメタ好きです。
予告編を観ただけで主人公のフーシを好きにならずにいられない感満載ではじまった時からワクワクして観ていました。
で?で、「どうだった」と言うと完全にネタバレになってしまいますので大丈夫な方、読みたい方はは右下の[つづきはこちら] から超個人的感想をどうぞ→
【『好きにならずにいられない』レビュー】
フーシを「好きにならずにはいられない」映画でした。もう物語が進むにつれてどんどん好きになりました。
そして彼の友達もいい。すごくいい。
引越しの手伝いの時も花屋のリフォームなど無駄に終わったり「やめとけよ」と言ってしまいたくなるようなフーシの手伝いを文句も変な慰めもせずたんたんと一緒にしてくれるあの友達、すごくいいです。
多分フーシが「いい奴」だと昔から知ってるから友達も「いい奴」なんだろうなぁと。
空港の職場でのイジメもあったけれどごみ収集の職場ではすごく迎え入れられててやっぱり分かる人にはわかるんだなぁとちらほらと散りばめられたほっこりするシーンがとても好きです。
が、もうヒロインがいかんせんあれだ…
とても個人的な偏見と今までの経験で鬱や情緒不安定、ヒステリックな女性が苦手なのもあるんですがそれでもフーシの言動で笑顔を見せてくれた時はフーシと同じようにこちらまで嬉しくなる前半や後半でも立ち直っ(たかに見えた)てからの彼女、というより彼女とフーシはいいなぁと思いました。
太ってても髪が薄くてもおじさんでもフーシの中身で好きになってくれる人がフーシの好きな人で良かったなぁ、彼女のためにしてあげた全てが報われて良かったなぁと。
と、本当にここまでは良かった。
正直最初に追い払われた時とかその後鬱全開で引きこもる彼女の世話や自分の仕事の有給を使って彼女の仕事を代りに行ったりとかは「そこまでしなくても」「そんな女やめとけばいいのに」とフーシの母同様の思いを抱きましたが結果彼女がそのかいがいしい世話のおかげで仕事に行けるようになってフーシとうまくいっ(たかのように見えた)て良かったなぁと思ったのに…
何で??!
回転寿司で「一緒に住もう」と彼女に言われて「(彼氏に振られたばかりで落ち込んでる)母を1人にできない」と断ったらもう切れて店を出る時点でもう彼女のことが私は嫌いになってしまいました。
今までどれほどのことをしてもらったかも棚にあげて勝手にマザコンみたいに非難して事情も聞こうとしない自分のことばかりの女性、と思ってしまった。
「一緒に住もう」とフーシが追いかけて言ったら急に機嫌を直して笑う彼女を見て「良かった」じゃなくて「自分の思い通りにならないと満足しないんだな」と思ってしまった。
そして引越し。
荷物を彼女の家に友達と2人で運び入れて終わりそうな時に「やっぱり無理」。
ナニソレ???!
もう怒って放っとけばいいのに怒るでもなく静かに荷物を持ち帰るフーシが本当に切ないやらかわいそうやら!
それでもフーシが彼女がいいなぁと言っていた小さなテナントを買ってリフォームして綺麗な内装になったそこの鍵を彼女の家にそっと置いてくるシーンが本当に切ない><
本当に「そこまでしなくても!!」
と思わざるをえない無償の愛というか優しさというか…
もちろん彼女と出会って女性を好きになり、今までなら絶対通わなかったダンスへ行き、料理を覚えたりフーシの人生にとって大きな経験になったのはわかるのですが…
彼女と一緒にはなれなくてもフーシが幸せにいっぱいに笑うようなラストだったら良かったなぁと個人的には思わずにはいられませんでしたp(T∀T)q
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